400回の未遂

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なんだか寝付けず具合の悪い起床をしたものの、旧友と会う約束を取り付けたので互いの近況報告とこれからのことを延々と話した。よく笑い、よく食べたのに、午後になると死にたいきもちが急激に襲ってきて、日曜日の笑点からの時間を思い出していた。家に帰ったらどっと疲れがきて、過去が恋しくなって、現実がこわくなって、泣いてしまいそうなタイミングを見計らって最強のアニメをつけて、誤魔化す。どっちもまじめに向き合えなくてサイテーだなって思う。ぼろぼろ涙がこぼれて、休日にやっと調子を取り戻したかに見えた身体は平日を迎えて見事にダメになり、やり残したことがどんどん繰り越され、iPhoneのメモもどんどん増えていく。
たぶん、憧憬を持ちすぎてるんだと思う。わたしはヒーローになりたかった。大好きで、大好きなのに立ち向かえない。それは愛しているからではなくて、ただ単に体質である。生理的に受け付けないということです。わたしの愛は融通がきかなくて、ものすごい引力を持っていて、別々の個々のままで存在するためには、それを飲み込むか飲み込まれるかして没入する、もしくは完全に距離をとる、それしか方法がない。じゃないとどちらも死んでしまうから。肩を並べて傍にいることができない。こういうことが起きるたびに引き裂かれている。魂がとっ散らかったまま、肉体が落ち着かないまま、ここまで生きてしまっていつもどこかずれている。かみさまばかり眺めて、キラキラのアイドルの眩しさには目を焼かれるし、傾倒のあかつきには角度が度を過ぎてイカロスみたいにまっさかさまで、わたしを裏切らないのはもはや物だけなので、Amazonの配達が途切れるのがこわい。二万円のギフト券はいつのまにか消えてなくなりました。届いた本ばかり読んでかわいさもなくなっていく。人生が余っている。余りの時間を本棚としてさ、あと何冊刺せば生きるのやめられるかなー、リスク回避ばかりしてたら死ねないよ、どうすんの